看護師:精神科の患者には対話が必要

精神科病棟の患者対応には気を遣う

国立大学看護学部を卒業後、総合病院に就職しました。配属された科は精神科です。現在30代の女性看護師です。精神科では、うつ病や躁鬱病のような気分障害から、脳の気質的な問題が原因となる統合失調症、心因性の問題が原因となる強迫性障害、摂食障害、不安神経症など、心の問題について広く扱っています。そのため、患者さんの対応には特に気を遣います。

一時対応は経験の浅い看護師が

医師は全部で5名、看護師は全体で30名在籍しています。日勤はおよそ20名の看護師が勤務しており、当直中は10名ほどの看護師が勤務しています。比較的年齢層が若く、30代が中心となっています。通常の一般病棟に加え、閉鎖病棟も存在します。基本的に5年目までのナースが一時対応するのですが、特にナースコールについては暗黙了解で経験の浅い看護師が出ることになっています。

睡眠障害によるナースコールが多い

精神科は寝付けない不眠であったり、睡眠途中で目を覚ましてしまう中途覚醒であったり、朝早くに目が覚めてしまう早期覚醒で悩む患者さんがとても多いです。そのため、夜中に寝付けず、または目を覚ましてしまいそのまま眠れなくなってしまった患者さんからのナースコールが非常に多いです。ナースコールをしてくる患者さんは、他の科に比べ命に関わる状況ではありませんが、「眠れなくてどうしたら良いのかわからない」「このままずっと眠れないのではないか」といった心の不安を抱えている場合が非常に多いです。

話をすることで落ち着く場合も

私がそのようなナースコールに対応するときは、まず患者さんの状況を確認するため、病室に駆けつけます。精神科の患者さんは、取り乱していることも多くあるので、落ち着いてゆっくりとした口調で話しかけます。こちらが焦ってしまうと、患者さんの不安を加速させてしまうため、患者さんがどんなに不安定な状況でも、どっしりと構えて対応することが必要です。精神科の患者さんは、話を聞くと落ち着いた状態を取り戻し、10分ほどの会話で済むこともあります。その場合は、追加の薬の投与は避けます。不安感があまりにも強かったり、対話にて落ち着かない様子であったりする場合は、医師の判断を仰ぎます。この場合、薬を投与したり、安定薬の点滴を打つ場合が多いです。

患者との対話が看護師に求められる

精神科ならではの悩みですが、十分な睡眠薬投与がなされているにもかかわらず、不眠の状態を呈している患者さんにはどうすべきかとても悩みます。この場合、医師の判断を仰いでも追加の薬の投与はないことが多いので、対話によっていかに患者さんの焦りや不安をのぞくかが大切になってきます。患者さんの不安感を和らげ、落ち着いた睡眠がとれるよう、ゆっくりとはっきりと話しかけることを心がけています。

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