看護師:勘違い患者に延々と付き合わされ

本当にいろんな患者がいる

40代の女性看護師です。外科4年、呼吸器内科4年、救急外来2年、回復期リハビリ病棟3年など、その他在宅やクリニック等でも勤務経験があります。中でも病棟勤務が長く、患者対応も色々と経験があります。正直、対応に困る患者さんもいました。

何を要求しているのかがわからない

内科や高齢者の患者もいる外科病棟でのことです。50代男性、大腸癌オペ後の患者でした。退院も近く大部屋で過ごすようになった頃、毎日夕方近くなると担当だった私を指名でナースコールを押すようになりました。訪室してみると、「おなかの調子をみてほしい」と寝巻きをめくりあげ腹部を出すのです。初めのうちは素直に聴診器で腹部音の聴取をしたり、腹部全体を触って確認したりしていましたが、徐々にズボンを下ろして下部もみてほしいと言うようになりました。数回続くと私も嫌な気分になってきていましたが、誰にも相談できず悩んでいました。一度訪室すると45分くらい戻れないこともあったからです。そのうち同僚が心配してくれ、私がその患者に呼ばれると、5分後くらいになにかと理由をつけて迎えに来てくれるようになり助かったのを覚えています。

本人には直接何も言わなかった

この患者に直接指摘することはなかったです。どのような気持ちでこういった行動をとったのかわかりませんでしたが、私の様子に異変を感じてからはナースコールで呼びつけるのではなく、廊下で話しかけてくれることが多くなりました。彼の自尊心とか考えれば、直接指摘しなかったことがよかったのかもしれません。患者自身も何か感じてもらえたのではないでしょうか。

単にかまってほしかっただけ?

私自身、本当にどう対応すべきか悩みました。相手の意図がわかりませんでした。しばらくたってから、患者が元気になった証しであり、かまってほしい表現だったのかもしれないと思い、その後はどの患者対応も、時間がかかったとしてもしっかり聞き取り、寄り添い、時には全く関係ない世間話で盛り上がり、一時でも寂しさがまぎれるように対応するようになりました。

看護師はヒマじゃないんだから

いくら手がかかっても、汚い仕事でも平気ですが、こういう患者の対応は正直に嫌でした。むげに突き放すわけにもいかないし、かといって相手が望む通りに何でも対応するわけにもいかないですし。それに、その患者に対応している間、ほかの患者の対応ができないことがとても気になっていました。おかげで、他の患者にも迷惑をかけましたし、私に気を遣ってくれたスタッフにも色々と影響していました。看護師は、時にはシビアな場面に直面する仕事です。ひとつひとつ真剣に取り組んでいることに、患者も配慮してほしいと思った事例でした。

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