看護師:他の患者のフォローをしてくれた患者

患者に助けてもらえることも

看護師歴10年以上で、外科と内科の病棟勤務を経験しています。現在30代の女性看護師です。いままで接してきた患者さんは、本当に年齢性別いろいろで、対応に嫌な思いをしたこともいっぱいあります。でも、患者さんのおかげで助かったこともあります。

滅多にコールしてこない患者からのコールで

内科病棟で夜勤をしていたときのことです。ADLの自立した患者さんからナースコールがありました。普段は用事があればナースステーションまで歩いてきてくださる方だったので、どうしたんだろうと行ってみると、暗闇の中ベッドに腰かけている姿がありました。どうしましたか、と声をかけようと近づくと、あれ、患者さんが違う? よくよく見ると、ナースコールを鳴らしてくれた患者さんはベッドで横になっていて、その布団の上に違う患者さんが座っていました。「すみません、誰かが僕の布団の上に座ってるみたいなんですけど…。」とナースコールを押してくれた患者さんはひとこと。布団の上に座っていたのは、お向かいのベッドに寝ていたはずの年配の患者さんでした。

その患者がコールしてくれて助かった

ベッドの上に座っていた患者さんは、手術してせん妄状態が続いていたのですが、発熱で意識朦朧としており、声かけにも意味不明の言葉を発するばかりでした。急いで車いすで搬送しました。たまたま他の人のベッドにたどり着いてくれたからよかったけど、朦朧とした状態で床に倒れたり、どこかにぶつかったりしていなくてよかったと安堵しました。

あらためてお礼を言いに行った

その場はとにかく、意識朦朧としていた年配の患者さんの対応が最優先でした。一通り落ち着いた翌朝に、騒ぐことなくナースコールを押して対応してくれた患者さんに感謝を述べに行きました。その患者さんは、「寝ていたら急に重たくなってびっくりした。」と話されていました。それでも、「向かいのベッドのおじいさんがしんどそうなのは知っていたので、彼が間違って自分のベッドへきたのかもしれないと思った。」と言われていました。変に騒いだりしないですぐナースコールをしてくれて、本当に助かりました。

看護師と患者もお互い様だと思う

その落ち着いてナースコールをしてくれた患者さんは、自分で歩けるというのもあって、用があるときはたいてい自分でナースステーションにやってきて伝えてくれていました。こういう患者さんは、本当にありがたいです。もちろん、ナースコールは基本的に患者さんが倦怠感が強いときや、用事があるときなどに鳴らすものだと理解しているので、鳴らすなとは言えません。でも「○○持ってきて。」などのときは、看護師が訪室してから伝えるのではなく、ナースコールを取ったときに伝えてくれると行き来が少なくて済むのに…と思います。

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